■キャバリアの魅力
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのたっぷりの毛におおわれた長い耳、感情豊かな大きな眼は、
中世から現在まで、多くの人の心をつかんで来ました。
キャバリアは、よく「優雅にして快活」と表現されます。
攻撃性がなく、明るく穏やかで愛嬌たっぷりなキャバリア。
物静かで遊ぶことが大好きで、非常に社交的な
その性質と、野外でも活躍する高い運動能力は、
どんな家庭環境にも適応できます。
争いごとを好まないキャバリアは、
ほとんど吠えず、噛むこともありません。
お年寄りや小さな子供、他のペットなどとも仲良く過ごすことができ、
家庭犬としてもっとも理想的な種類と言えるでしょう。
甘えん坊で寂しがり屋なところもあり、
スキンシップを大変好むというのもこの性格によるものですね。
好奇心も旺盛なことから、屋外での散策やいろんなものを
追いかけることも大好きです。
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「キャバリア」とは、「中世の騎士」という意味で、
"騎士道精神を持ち、特に女性への礼を尽くす男"という意味を表すそうです。
■キャバリアの歴史
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの歴史は、いまだに仮説要素が多く残っていて、人によって少しずつ解釈が異なり、いくつかの説が存在します。
いずれの説も、英国のチャールズ1・2世の愛玩犬『キング・チャールズ・スパニエル』を
改良して作られたということは同じと言えます。
「キング・チャールズ・スパニエル」は、スペインまたはフランスの鳥猟犬を
祖先に持ちますので、キャバリアもそう考えるのが妥当だと考えられています。
王室では、300年もの間、小型スパニエル犬を飼育する習慣がありました。
スパニエルをずいぶんと愛していたチャールズ1世ですが、不運にも彼に刑が
執行されるとき、スパニエルも王のそばから離れなかったというのは有名な話です。
チャールズ1世の次に王位継承したチャールズ2世は、
公務をおろそかにしてしまうほど、スパニエルを愛してやまなかったと言います。
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何世代にもわたって、富裕層の間で飼われていたスパニエルですが、
その後の改良により、容姿がずいぶんと変わっていきました。
時代とともに、短めの鼻を持つスパニエルが
好まれるようになり、その姿が主流となって行きます。
しかし、ロズウェル・エルドリッジというアメリカの大富豪がイギリスを訪問した際、
とがった鼻を持つ初期のスパニエルに驚くほど巨額の賞金を付けました。
この行動はのちに、初期のスパニエルのよさを再認識するきっかけとなり、
歴史を逆流する珍しい形で改良が重ねられ、最終的に
『キャバリア・キングチャールズ・スパニエル』と名づけられました。
こうした動きがあったため、キャバリアが犬種として
公認されたのは1945年のことです。
1973年のクラフト展でキャバリアがチャンピオンになったことで、
イギリスで一気に人気が爆発、現在日本でも着実に人気を集めています。
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■キャバリアの特徴
◎キャバリアのスタンダード犬のスタンダードとは、犬の純潔性を守るため、
その犬の理想の形態や気質などを細かく定めたものです。
ここでは、JKC(ジャパンケネルクラブ)が定める、
「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」のスタンダードを
大まかに記載します。
1.カラー
キャバリアの被毛カラーの構成は、真珠のような白、
深みのある黄色、漆黒の3種類からなっています。
この3色の組み合わせにより、バリエーションは4種類存在します。
◎パーティーカラー
ブレンハイム(白&茶)は、もっともよく目にするタイプです。
白ベースに茶の斑が左右バランスよく分布されているのが望ましいとされる。
トライカラー(白&黒&黄褐色)は、白ベースに黒の斑が左右に分布、
両目の上・耳の裏・尾の裏などに茶色の斑が入る。
◎ホールカラー
ブラック&タン(黒&黄褐色)は、黒ベースで、両目の上、
耳の裏・胸などに黄褐色の斑(タン)が入る。
白い斑は望ましくない。
ルビー(赤茶色)は、体全体が美しい赤茶色で、
4種類の中ではもっとも珍しく貴重なカラー。
白い班が入るのは望ましくない。
2.サイズ
キャバリアの一般的な大きさは 体高:30~33cm 体重:5~8Kg と言われています。
これはスタンダードとされている値ですが、愛好家のあいだでは、体重7Kg前後の
"スモール派"と10Kg前後の"ラージ派"の二つに好みが分かれているようです。
いろいろ見てきましたが、スタンダードからはずれている場合でも、
それはその子の個性であるといえますので、愛情をたくさん注いで育ててあげてくださいね。
ペットとして愛情を注いで飼う分には、スタンダードなんて関係ないですからね(*^o^*)
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